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新刊紹介 侵略的外来植物図鑑

新刊情報2016年11月29日

中国における代表的142種。各植物ごとに、植物図鑑としての機能(生物学的特徴、詳細な形態形質、近縁・類似種について識別のポイント)を植物専門家の視点から撮影された写真とともに記述している。

著者;万方浩 劉全儒ほか

監修:林蘇娟

翻訳:林蘇娟 林元寧

2016年8月刊

B5判 320頁

978-4-907051-41-9

定価:18,000円+税

新刊紹介 中国百科

新刊情報2016年11月29日

『中国百科』は、世界各国のみなさんに中国文化を多角的に理解してもらうための活動であるCRI(中国国際放送局)多言語図書プロジェクトの1つです。中国語版が2003年ウェブサイト「国際オンライン」に発表された後、多言語版の翻訳がスタートし、現在までに36の言語版を出版しています。

CRIは中国唯一の国際多言語ラジオ放送として、65の言語を用いて北京から世界に向けて放送しています。日本語放送は1941年12月3日に延安新華放送局の名前で始まり、北京放送の名前を経て現在に至っています。CRIの中で最も歴史の古い放送部門です。つまり、中国の外国語放送の第一声が日本語放送でした。この伝統ある日本語部が今回、『中国百科』日本語版の翻訳や制作などを担当しました。日本語版には政治、経済、外交、観光、建築、世界遺産など10章と中国古代偉人伝やチベットの文化など9つのコラムがあります。みなさんがこの本を通して中国に対する理解を深めていただければ、望外の喜びとなります。

編訳:中国国際放送局日本語部

2016年9月刊

A5判 356頁

978-4-907051-13-6

定価:2,800円+税

新刊紹介 民主を進める中国

新刊情報2016年11月29日

中国独自の体制のなかで、中国なりに構築しつつある民主とは?

中国社会科学院政治学研究所所長 房寧氏がその発展と展望を語る。

序 論  中国の経験から出発する

第1章  現代中国における民主政治の歩み

第2章  権利の保障と権力の集中のバランス

第3章  協商民主という考え方

第4章  権利意識の高まりとその制度的保証

第5章  政治制度改革の現状

第6章  各国における民主政治の比較

第7章  民主政治の実現へ向けた政策と展望

結 語  中国なりの民主を語っていくために

 

2016円9月刊

著 者 房寧

監 訳 佐々木智弘

翻 訳 岡本恵子

定価:4,800円+税

A5判 261頁

978-4-907051-14-3

 

 

新刊紹介 中国古代鎮墓像

新刊情報2016年11月29日

春秋戦国時代の楚国から階唐時代まで中国古代鎮墓像の資料をすべて集成し、考古学的手法を用いて鎮墓像の編年を構築.。この編年体系を踏まえ、中国古代鎮墓像の変遷過程と画期、さらに分布の傾向などについて様々な検討重ねた。中国古代鎮墓像の全体像を示す新たなアプローチ。
古代中国の墓葬には、墓を守護し、邪気を追い払い、悪霊を鎮めるために、木製・陶製・銅製・石製など多岐にわたる材質で多様な形が作られた彫塑品を、死者とともに埋葬する習俗がある。著者はこのような器物を「鎮墓像」と総称する。鎮墓像を副葬する習俗は、春秋戦国時代にはじまり、漢・三国・魏晋南北朝時代を経て隋唐時代に至るまで、長期間にわたって中国の広い範囲で流行した。その生成・発展・終焉は、王朝の交替や民族移動などと密接な関係があり、しかも時期や地域ごとにその特徴が顕著に現れている。この器物の消長は、まさに中国文化史の縮図と言っても過言ではない。このような鎮墓像は発見されて以来、奇怪で超現実的な造形が中国彫塑史上に独自の輝きを放っており、世界中の注目を浴びることとなる。美術史学においては、その用途や機能、美術学的・文化的な意味などの解釈に力が注がれてきたが、文献史料がほぼ皆無であったため、史料に依拠するアプローチには限界があった。ただし、鎮墓像は、時間の変化を敏感に反映していることから、墓葬の年代を測る尺度として非常に有効である。一方、考古学界においてもこれまで鎮墓像は、年代決定の参考資料として重視されてきたものの、それらを主対象とする研究はあまりなされてこなかった。現在までの鎮墓像研究は、墓葬や陶桶を検証するなかで、あるいは発掘報告書を纏めるなかで進められてきており、個々の墓葬における鎮墓像の検討や、特定の時期・地域における資料の型式分類、および編年研究に終始していた。以上のように旧来の研究は断片的な研究に終始していることから、体系的な編年作業が一向に進んでおらず、鎮墓像の全体像を把握することは困難であった。著者は、個々の資料に対する解釈より、通有の鎮墓像資料の集成・分類・編年という考古学的な基礎作業こそ、鎮墓像研究を推進するための急務と考える。さらに、体系的編年を構築すれば、鎮墓像の製作年代・製作地を解
明できるだけでなく、墓葬の年代決定の重要な基準資料を得ることもでき、ひいては中国古代墓葬の変遷とその意義の探究にまで研究の射程を広げられるであろう。

著者:張成

2016年9月刊

A4判 280頁

978-4-907051-39-6

定価:4,800円+税

 

 

新刊紹介 『洛陽銅鏡(上下巻)』

新刊情報2016年11月29日

古都洛陽で発掘された銅鏡の神秘的な美と本質

洛陽は中国最初の夏王朝の発祥地であり、以後、北宋まで計十三王朝がここに都を設置した。西周時代の「何」尊という青銅酒器には、周の成王が洛陽で天をまつり、「この中国にり、ここより民を治めん」と宣言したという銘文が記されている。
本書には洛陽から出土した三〇〇面の古鏡を収録する。その多くは考古学者の発掘したものであり、中国最古の年号鏡である前漢の永始二年(紀元前十五)四神博局鏡をはじめ、被葬者の名と没年を記した墓誌をともなう唐鏡など、鏡の年代を考える基準資料も少なくない。出土墓の調査報告を抄録した「洛陽出土銅鏡資料長編」はきわめて高い学術的意義をもち、中国鏡の研究者だけでなく、日本考古学の研究者や古代史ファンにも必携のハンドブック

主 編 霍宏偉 史家珍
監訳者 岡村 秀典(京都大学人文科学研究所教授 文学博士 中国考古学専攻)
翻訳者 田中 一輝(京都大学文学博士 中国古代・中世史専攻)
馬渕 一輝(京都大学大学院文学研究科修士課程)

2016年7月刊

A4変型 464頁

978-4-907051-36-5

定価:36,000円+税